システム導入ポイントブログ

4.【機能検討】SUICAなどの交通系ICカードを利用しての精算について



経費精算サービスでよくあるPasoriなどの機器を利用して利用履歴と運賃を取り込む機能ですが、色々取り込めないデータが存在します。
今回は、ICカード取込機能で、取り込めない事象のパターンを説明いたします。

1.ICカード内には20件しかデータが残らない
経費精算サービスはデータを受け取るとサーバ上で保管していますが
通常ICカード内には物販も含めて20件のデータしか入りません。
つまり、Pasoriなどに読み込ませてデータを送信する間隔が空いてしまうと
送信されないデータが発生します。
通常、よくお仕事でICカードを利用する営業マンなどですと2、3日に1回はPasoriなどに
読み込ませないといけないです。
これは、交通系ICカード自体の仕様ですのでどの経費精算サービスでも同じかと思います。

2.Pitapaで関西圏の私鉄を利用した場合
Pitapaは後払い方式となっていて、利用した時点では金額が確定しないためICカード内には金額情報が入っていません。
関西圏の私鉄が全てかわかりませんが、少なくともPitapaで大阪市営地下鉄を利用した履歴には金額は0となります。
PitapaでJRを利用する、Ikocaで大阪市営地下鉄を利用した場合などは金額が入ります。
これは、交通系ICカード自体の仕様ですのでどの経費精算サービスでも同じかと思います。

3.駐車場、物販など(電車・バス以外)の利用データは取り込めないことが多い
駐車場、物販などでもICカードは使えますが、経費精算サービスによっては取り込めない場合があります。
それは、どこの販売店(駐車場なら駐車場名、物販ならコンビニ名など)から購入したかというデータベースを所持していないからだ思います。
経費精算サービスの会社に確認すると良いでしょう。

4.定期券とは別のICカードを利用した場合の定期区間控除
これは運用上、当たり前なのですが、定期券とは別のICカードで乗り降りした場合、定期区間の控除がされていない金額で登録されます。
これは、経費精算サービスの機能とかではなく運用の話となります。
運用で定期券を持っている人は定期券付きのICカードを利用するように指導する必要があるでしょう。

まとめ

交通系ICカード取込の機能は、入力補助の便利機能程度の前提で運用を考えた方がうまくいくと思います。
もれなく正確にICカード取込機能で精算することは難しいと思います。
また以下のようなお客様は、実質上取込機能が利用できないことが多く導入しても効果が少ないでしょう。

  • 関西の私鉄もしくは大阪市営地下鉄沿線にある会社
  • 電車以外の車の移動などが多い場合

以上
Hasta luego!!